オートレーサーの食事と体重制限
オートレースは、軽い選手が有利になるというのが通説。技量差によっては関係ないケースもありますが、軽いほど加速性能が落ちにくいといわれていますし、教習所でも厳しい体重制限があります。飯塚将光選手も、「最高のチューニングは減量」と言っていたとか。
選手の受験資格に「体重」制限がある!
選手試験を受けるためには、体重60㎏以下(特例応募なら65㎏以下)で受験ができます。
ただ、この60kgという制限、なかなかしんどいんですよね。
オートレース養成所の食事
養成所で特に厳しいのが体重管理ですね。定期的に体重測定が行なわれて、体重の増減がどれくらいかをチェックされ、体重は廊下に貼りだされます。
食事も訓練とみなされていて、全員10分以内で食べる決まり。食事中におしゃべりをするということもまずありませんね。
この「早食い・大食い」にもちゃんと意味はあって、養成所を卒業後に配属が決まると、新人のうちは師匠や先輩について学ぶんですよ。休みはほとんどありませんし、ゆっくり食事をする時間が惜しいわけです。
10分以内に必要な食事を取るのも、オートレース選手に必要な訓練の一環なんですね。
メニューは貼りだされているので、いつでも確認できます。栄養士がメニューを作っているのでカロリー計算もばっちり。バランスの良い食事を作ってくれています。
ただ、カロリーは体を動かすエネルギーになるからか、けっこう高めに設定されているんですよね。1食900~1,000kcalくらい、1日3食です。
養成所で出される食事はとてもおいしいんですけど、食べ過ぎて体重超過するとめちゃくちゃ怒られます。具体的には、ペナルティが貸せられるんですよ。数日間の乗車禁止処分を下されることもあるくらい厳しいんです。
食べると増える、食べないともたない!
最初のうちは、緊張でのどを通らなかったり、そもそも食事の量が多いので10分以内に食べられない候補生もけっこういます。
慣れてきて食欲が戻ってきた広報性の中には、追加で食べるものがないか聞く人もいたりします。体重を増やすと怒られますが、食べることを禁止されているわけではないので、調理師さんも柔軟に対応してくれるんですよ。
候補生のときには訓練も大変ですし、食べないととても持ちません。
ちなみに、オートレースで走るには、さまざまな装備をつけなくちゃいけません。ヘルメット、グローブ、鉄ゲタ、プロテクターなんかは、安全のために装着を義務付けられてます。すべて装備すると10kgくらい。競走車は120kgあります。体に10kgの重りをつけて走ったり体づくりをしたりするので、終わったころにはおなかがペコペコです。
でも食べ過ぎると体重を超えてしまう…このジレンマがつらい…。