オートレース養成所では何を習うの?

倍率20倍にもなるオートレース養成所に入るのもかなり大変ですが、「入所したら何するの?」っていう疑問を持つのはもっともです。

まずは入所を目指すところからスタート…ではありますが、ここでは候補生になったらどんな訓練を受けるのかまとめますね。

入所式

育成所は筑波サーキットの敷地内にあります。ここで車番をもらって、自分の競走車に車番をつけます。入所式は緊張しますが、やっぱり競走車に触れるのは嬉しいですよね。

入ってから「年末年始の一時解散」までの4ヶ月間は外出ができず、財布やスマホも入所時に預けるので、外部との連絡も取れない状態になります。

不安定なバイクを使う競技ですし、片手間で勉強をおろそかにすると命にかかわるからこそ、娯楽に触れられないような環境にしているのかもしれません。

押しがけの練習

候補生が真っ先に習うのは「押しがけ」。

オートレーサーはとても簡単そうに押しがけでエンジンをかけるのですが、そもそも120kgある競走車を押しながら乗り、アクセルの微調整をしながら速度を保つのはとっても難しい。

特に、ギア付きバイクの経験がないとアクセルとクラッチの感覚に慣れてないので、コツを掴むのが難しかったりします。

ロードバイクでも押しがけで発進させることはないので、経験者でもコツをつかむのは難しいと聞きます。

発進・停止の練習

押しがけができるようになったら、発進・停止を練習します。発進時にクラッチをつなげるのも慣れていないと難しいもの。ミスっちゃうとエンストしかけるので集中力を要するところです。

姿勢や車の傾け方もこのタイミングで教えてもらいます。走らせることはできても、車を寝かせるのが最初は怖かったりするんですよね。

整備の練習

オートレースは走るだけじゃなくて、整備もとっても大事!
というより、モータースポーツである以上は整備が勝負の要になってくるんです。なので、競走車の基本整備や洗浄についてだけじゃなく、グリップ力を上げる「タイヤ堀り」の技術もここで身に着けていきます。

中間試験

5ヶ月目の折り返し地点では「中間試験」があります。

試験内容は、走行試験(タイムトライアル)、整備試験(分解と組み立て)、学科試験(筆記)。

ここまで来たら、卒業まで残り4ヶ月。

脱落するか、卒業して選手試験を受けるか、ここが人生の分かれ道になる、という表現は決して大げさではありません。

まとめ

ここでまとめたのは本当にたったの一部です。9ヶ月も集中してオートレースのことを考える時間は、ここではとてもまとめきれません。

競走車の乗り方だけではなくて、整備の仕方、何よりも真剣に努力するメンタルを教えてくれる場でもあります。

養成所に入所できたからといって、全員が卒業できるとは限りません。訓練が苦しくて脱落する人もいれば、訓練中に怪我をしてしまって復帰できなくなることもありえます。

命がけでオートレーサーを目指している人が、夢を諦めずに走り抜けるための力をもらえる場所でもあることを忘れないようにしたいですね。