養成所の年間スケジュール
オートレーサーへの道は基本教育から
私たちは9か月の養成期間を通じて、レーサーに必要な事柄を身に付けていきます。
養どのような授業が行われるのか、気になる方も多いのではないでしょうか?
養成所では前半が基礎教育、後半が応用教育に分かれており、どちらも第1期~第3期までのカリキュラムが組まれています。
基本教育の第1期(入所後約1か月)は、バイクの基本的な操縦技術や知識を学びます。
第2期(入所後3か月)ではバイクの操縦、分解組み立てなどの実技のほか、自動車工学などの授業も行われ、広範な知識を学んでいきます。
第3期(入所後約3~5か月)では、基礎教育の最後のステップとして、操縦・整備スキルのさらなる向上のための実技や専門知識を学びます。
より高度なスキルを身につけるための応用教育
基本教育が終了すると、応用教育へと進みます。
こちらも、第1期~第3期までの3段階に分かれています。
第1期(入所後5か月~6か月)は、バイク操縦技術をより一層高めるための実技です。
数車並列走行や追い抜き、切り返しなど、さまざまなテクニックを学びます。
整備技術や業務規程なども学んでいきます。
第2期(6〜8ヶ月後)からは、今まで以上にレースを身近に感じられるカリキュラムが組まれています。
模擬レースなど、プロとしての将来像へと直結する内容となっており、ワクワクが止りません!
養成学校の最後の期間である第3期(9か月後)では、レース場での実戦学習が体験できます。
配属先のレース場で実施訓練を行い、これまで学んできた技術や知識を実地で試しながらスキルを上げていきます。
1日のスケジュール
養成所では、わずか9か月でプロに必要な技術と知識を身に付ける必要があり、授業についていくのは本当に大変です。
規律正しい生活が義務づけられており、自由時間はほとんどありませんから、残念なことに途中で脱落する人もいます。
毎日タイトなスケジュールですが、私たちの一般的な一日は、次のようになっています。
まず朝は、6時30分に起床します。
正直言って眠いですが、1か月もすれば慣れました。
起床後は国旗掲揚に参加し、7時からは体操や教練で体をしっかりと目覚めさせます。
7時45分からは朝食で、朝からお腹はペコペコなので、しっかり食べてエネルギー充電します。
その後は、掃除です。
授業は9時30からスタートし、12時にお昼の休憩時間となります。
がっつり食べて、午後もがんばります!
午後13時~17時30分まで授業を受け、国旗降下に参加し、18時から夕食でその後は約1時間自習を行います。
19時30分から順次入浴となり、21時になると点呼が行われ、22時には消灯・睡眠です。
自由時間はほとんどありません。
厳しいですが、規則正しい生活を通じて心身を健康に保つことも、オートレーサーの仕事の一つであることを実感する日々です。